雑感(まず動くこと!)-つれづれなるままに税理士 Vol.17-

経営者として最も重要な資質の一つは、「まず動くこと」です。
成果を上げている経営者は、例外なく行動量が多く、意思決定と実行のスピードが速い傾向にあります。

構想や検討に時間をかけること自体は重要ですが、考えるだけで行動に移さなければ、結果として何もしていないのと同じです。もちろん、検討の結果として「やらない」という判断を下すこともあります。これは、情報収集・分析・意思決定という一連のプロセスを経た上での結論であり、行動の結果といえます。

私の経験上、即断即決で行動に移せる経営者は、創業社長に多い傾向があります。一方で、二代目・三代目社長は、状況が切迫するまで動かないケースも少なくありません。

この差は、創業者が自ら動き、ゼロから事業を立ち上げてきた経験を持つのに対し、後継者は既存の組織や事業を引き継ぐ立場であることが影響していると考えられます。
もちろん、後継者ならではの強みや利点も多くありますが、「初動の速さ」という観点では、創業者の方が優位に立ちやすい傾向があるのも事実でしょう。

現代は、スピードが競争優位を左右する時代です。特にインターネット、生成AIの普及により、情報の流通や市場の変化は加速度的に速くなっています。この環境下において、「一度考えてから動く」という従来型のスタンスでは、機会損失につながる可能性が高まります。
小さくてもよいので、まず動き、検証し、修正する。このサイクルを回せるかどうかが、成果の差を生みます。

アイデアを思いついたら、すぐに情報収集し、すぐに検討する。
この「アイデア → 情報収集 → 検討」はワンセットです。

このセットを高速で何度も回し、自社事業と親和性の高いテーマを見極め、実行に移し、事業展開につなげていくことが重要です。

行動のスピードは、経営判断の質と同じくらい、成果に直結します。完璧を待つよりも、まず一歩を踏み出すこと。この積み重ねこそが、企業の成長を継続的に支える原動力となります。

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澁谷 正
澁谷 正