雑感(ターニングポイント)-つれづれなるままに税理士 Vol.7-
ターニングポイント
みなさんには、ターニングポイントってありますか?私には思えばあのときがターニングポイントだったなと思う明確な時期があります。
私は、経理が好きで経理課に配属されたわけではありません。
就活当時から私は経理職以外の総務職などの内勤(本社勤務)を一応希望していましたが、入社した会社は、基本的に文系出身者は、営業職採用という会社でした。ですから、私も内勤希望は出したが、おそらく営業職だろうなと思っていました。しかし、(後から聞いた話ですが、)たまたま経理に欠員がでて、たまたま内勤希望している人のうち商学部もしくは経営学部出身が同期の中で私だけという理由で私は経理に配属されました。しかし、私は大学時代、簿記が大嫌いだったので、ゼミも簿記系を外して経営学系(工業経営論)を専攻してました。ですから、配属の内示がだされたその日に【経理のお仕事本】と【簿記3級・テキスト】を購入しにいったことを今でも覚えています。今から約27年前の話です。
また、経営学部とういこともあり、大学時代Wスクールをして簿記・会計の勉強をしていた人も多くいたように思います。私の友人の中にも日商簿記検定2級を合格し、経理職に就きたいといっていた人もいましたが、その人は残念ながら経理での就職ができずに営業職で就職した方がいました。簿記が大嫌いだった私が経理職に就き、日商簿記2級の友人が営業職で就いたことを考えると運命は皮肉なものだなと思ったりします。
今から思うと①一応内勤を希望したこと②たまたまその会社に就職したこと③たまたま経理に欠員があったこと④たまたま経営学部出身であったこと、そして⑤たまたま配属先での上司が元税理士であったこと、この5つの偶然が新入社員の5月に同時に重なっていなかったら、一つでも時期がズレていたら、私は絶対に税理士試験も受けていませんし、もちろん税理士になっていません。23歳の5月が私の社会人としてのターニングポイントだったと今ならわかります。ただし、当時の私はターニングポイント・運命などと考える余地ももちろんなく、ただ会社に迷惑をかけたくなくて一生懸命仕事をし、苦手な簿記を一生懸命勉強をしていました。
かっこよく言えばこれだけの偶然が重なって税理士になったということは運命的な職業なんだとも言えなくはないですが、ここから税理士になるまでには涙なくては聞けない過酷な道のりが待ってました。これは機会があればまた書きたいと思います。
誰にもこれからたどる道はわかりません。わかるのはたどってきた道だけです。
コロナによる不況で、中小企業の経営者にとってはホントに、世知辛い世の中だと思います。でも、10年先、20年先、いつか一緒にあのときがターニングポイントだったなと笑顔でたどってきた道についてゆっくりお話しましょう。そのために、今できることを、今できるだけ一生懸命、頑張っていきましょう。私も一生懸命サポートしていきます。