雑感(本を読む)-つれづれなるままに税理士 Vol.10-

※雑感につきましては、繁忙期に突入するため、いったんVol.10で終了となります。

皆さん、読書は好きですか?私は、今は読書好きです。読むジャンルは、ストレス解消のための小説や仕事に関連のある学術書です。

こんな私ですが、子供の頃から30代半ばまで大嫌いでした。おそらくこの期間に読んだ本の冊数は5冊あるかないかです。高校3年間はすべてヘミングウェイの【老人と海】の1冊で読書感想文を書きました。

では、こんな私がなぜ30代に入って本を読むようになったかというと、(働きながらだと)受験期間が10年を超える税理士試験は、条文、テキストを理解するのに結構な読解力が必要になります。そして税理士試験の勉強期間のメインは1月~8月(試験日)までです。そうなると必然的に9月~12月は比較的勉強が緩いのでその期間に読解力が落ちてしまいます。それを防ぐためにどうしようかと考えたときに、娯楽小説でも読もうと思ったのがきっかけです。読み始めると、面白いものでだんだん読む速度も理解力も深まり、今では多ければ4冊/週に読みます。娯楽で読むのがミステリ小説、ちょっと業界のことが知りたいときは経済小説、仕事に直結する学術書、大きく分けてこの3分類で比率は4:3:3くらいです。

私の読書は経済小説は2回、学術書は3回読むです。学術書は3回読む理由は単純で内容が難しくて1回で理解できないからです。時間をおいて2回・3回読むにつれて内容が少しずつ入ってきます。

経済小説を2回読むのは次の理由からです。私はバルブメーカーに勤めていたので、製造業のことはわかりますし、誰かに聞けばバルブ業界の情報も入ってきます。税理士業界についても同じです。でも、金融業、鉄鋼業等よくわからない業界もあります。そこで読むのが経済小説です。もちろん、小説なので脚色はたっぷりされていますが、それでもその業界の雰囲気位はわかります。いつか会う人のための予習のつもりで読んでいると言えば大袈裟ですが、娯楽と勉強の2つの顔を持っているのが経済小説だと思っています。色々な業種の方にお会いする仕事をされている方には、おすすめのジャンルかと思います。

これを書いているときに思い出したことがありました。それは、私が高校3年生のときに通っていた中津の予備校(河合塾)の英語の講師が言っていた言葉【本を読め!世の中には本があふれている。本は人生を豊かにする。1週間で2冊読んで、1か月で8冊、1年間で96冊、10年でたった960冊しか読めない。だからジャンルは問わない、できるだけ早い時期から本を読め!】です。英語の授業内容はすっかり忘れましたが、この言葉だけ覚えていました。

本を読むということは、ときに物語の主人公になって冒険したり、知らない分野の理解を深めたり、また、励まされたりなど色々な学びがあります。私は30代半ばで本を読み始めましたが、この先生が言っていた通り高校生のときから読み始めていたら、きっとあと1500冊位は読んでいたのかなと思ったりします。でも40代、50代で気付くよりは早く気づけて良かったのかなと前向きに思っております。

人生には期限があります。読書は豊かな人生を歩む一助になると私は思っております。かつての私のように本が苦手な人もいるかと思いますが、YouTube、ネットフリックスの時間を少し減らして、少しでも皆様に本を読んでほしいと切に願っています。

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澁谷 正
澁谷 正