雑感(白黒って)-つれづれなるままに税理士 Vol.5-
白黒について。
オセロの話ではないです。ただオセロについては、子供の頃、母が異常にオセロが強くて、しょっちゅう負かされていました。おかげで、今では大嫌いなゲームです。
生活していくうえで、白と黒ってありますよね。例えば、窃盗、放火、飲酒運転とかは誰がみても黒ですよね。寄付をする、老人に席を譲る、挨拶するとかは誰が見ても白です。
誰に言っても、誰に聞いてもみんな黒が悪くて、白が良いと答えるはずです。
皆さんは人生には、白と黒しかないと思いますか?私の中の分類では、白、白黒、黒白、黒です。
皆さんはないですか?信号が黄色のうちに渡ったこととか、気分が乗らないので挨拶しなかったとか、これってきっと、白黒か黒白ですよね。人生には、黒と白よりも、白黒、黒白の方が圧倒的に多いと思います。
税務調査の現場でよくあるのは、税務調査官は基本的に性悪説ですので、何かを発見すると黒でないかと疑ってきます。税理士としては、もちろん、黒は見過ごせないで見つけた場合には即座に修正をお願いします。ということは企業側・税理士側から見ると少なくとも黒っぽく見える=白黒、黒白に見えるかもしれないが、主観的には白です。調査官もさすがに真っ白を黒とは言いません。調査官が白黒、黒白と見えるものは彼らにとっては黒なのです。この白黒、黒白と見えてしまうものを根気よく説明し、白認定を勝ち取るのが税理士の税務調査での仕事だと思っています。
コロナも収束し、経済活動も活発になりはじめて、税務調査も増えつつあります。税理士と顧問契約をされていない経営者の皆様も、もし税務調査があった場合には、根気よく説明し、一方的に黒認定されないように努めてください。