雑感(相手の胸に届ける)-つれづれなるままに税理士 Vol.8-

相手の胸にとどくパスを出す。

私は、学生時代少林寺拳法の道場に通いながら、バスケットボール部にも所属していました。

よく顧問の先生から【相手の胸に取りやすいボールでパスをだしなさい】と言われていました。

ボールをコミュニケーションと置き換えると仕事をする上でも同じだと思います。私の以前の仕事は経理ですが、経理なんて数字をみて仕事するだけで、コミュニケーションなんて関係ないだろうと思われる方もいるかもしれませんが、実はそうではありません。経理は確かに数字を扱う仕事ですが、その手前には、外部であれば、金融機関、監査法人、税務署等、社内であれば、総務部門、営業部門、購買部門等の方とのコミュニケーションが必要です。

できるだけ分かりやすい優しい言葉で相手に伝えることが取りやすいボールでパスをだすということだと思います。早すぎるパス、タイミングの悪いパスは取りにくいパスです。そして、取りやすいボールを出すためには、まずはパスを受ける側の気持ちになるのが大事です。ですので、仕事ではまずは相手の仕事内容をできる限り理解することから始めます。そして、自分の専門分野についてはできるだけ平易な優しい言葉で丁寧に伝えるように心掛けています。そうすることで、相手とのコミュニケーションが良くなりスムーズに仕事ができるようになります。

また、副産物として、相手も自分たちの仕事を理解してくれることがわかると、必要以上に色々なことを教えてくれます。そして結果として、私自身の仕事の幅が広がっていくことは言うまでもありません。

皆さんも隣接する仕事についても理解を深めていってください。そうすることで、さらに今の仕事の良いところ、改善すべきところが見つかると思います。

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澁谷 正
澁谷 正