雑感(最後の扉)-つれづれなるままに税理士 Vol.20-

みなさん、自分に才能があると思ったことはありますか?
走るのが速い、歌が少し上手い、成績が平均よりいい――そんなことで「自分には才能があるかも」と感じた経験、誰でも一度はあるのではないでしょうか。

実は私もそうでした。子どもの頃は、人より少しできることがあるだけで、勝手に「自分はできる」と思い込んでいました。特に社会人になりたての頃、大して勉強もせずに日商簿記2級に満点合格したときは、今思えばかなり勘違いしていたなと感じます。

そんな私ですが、官報合格して、ようやく気づいたことがあります。
それは、「才能があるかどうかは、最後までやり切った人にしかわからない」ということです。

私にとって税理士試験は、決して才能だけで乗り越えられるものではありませんでした。努力を重ねて、やっと「最後の扉」の前に立てる。そして、その扉の前に立った人だけが、開けるチャンスを持てるのだと思います。
そして、その扉を開く力のことを、あとから「才能」と呼ぶのかもしれません。

これは税理士試験に限った話ではありません。弁護士や公認会計士、司法書士、あるいはプロスポーツの世界でも同じだと思います。どの分野でも、簡単に「才能がある・ない」と判断できるものではないですよね。

だからこそ思うのです。
才能というのは、そんなに簡単に見えるものではない、と。

もし今、何かに取り組んでいることがあるなら、まずは思いきり努力してみてください。実は多くの人が、「才能の扉」の前にすらまだ立てていないのかもしれません。

たとえ最後の扉が開かなかったとしても、そこまで積み上げた力は、きっと無駄にはなりません。むしろ、その過程で得たものこそが、自分の大きな財産になるはずです。

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澁谷 正
澁谷 正